クレジットカードの現金化 こんなトラブルに気をつけましょう。

現金化の不正利用は補償されない

実際にクレジットカードの現金化には、トラブルがつきものです。

まさに、リスクと紙一重ともいえるでしょう。

現金化の業者の中には、事業所の所在地が明確に記載されていないホームページも見受けられます。

客が抗議に来ることを想定して、所在地の詳細な住所の枝番やビル名などを表示していないケースもあります。

 

最大の問題点は、漏らしてはいけないクレジットカードの3大情報を第三者に伝えてしまうことです。

この3情報が分かれば、クレジットカードがなくても、オンライン決済が簡単にできてしまうのです。

悪質業者にかかれば、限度額いっぱいまで不正利用される可能性があります。

実際に現金化業者に情報を伝えた後、身に覚えのない請求書がくる事例が続出しています。

 

【クレジットカード3大情報】

  • クレジットカード番号
  • 有効期限
  • 裏面にある3ケタのセキュリティーコード

 

インターネット上でのクレジットカードの不正利用は、全く補償されないケースもあるので注意が必要です。

店舗などでの通常利用は、ほぼ100%カード会社が不正利用での補償をしてくれます。ネットでの不正利用は、補償対象外のカード会社も多くあるのが実情です。

これ以前に、現金化はカード会社の規約違反で、補償の対象外になるのはいうまでもありません。

 

トラブルの相談件数の推移

クレジットカードの現金化によるトラブルは、ここ数年で減少しているものの、年間で数百件レベルが明らかになっています。

国民生活センターによると、2104年度から過去5年分の相談件数は2010年度の747件をピークに減少しています。

それでも、同センターに寄せられた相談件数は多いのが実情です。

 

 

PIO-NETに寄せられた相談件数の推移

 

年度

2010

2011

2012

2013

2014

2015

相談件数

747

616

440

370

233

67 ※前年同期178

 

相談件数は2015年12月31日現在(2015年度から経由相談の件数を除いています)

出典:国民生活センターhttp://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/cre_genkinka.html

 

国民生活センターに寄せられた相談件数は、減少しているとはいえ、決して安心できる状況でありません。

なぜなら、相談件数は氷山の一角だからです。

実際に発生したトラブルなどは、水面下でかなりの件数があると推測されますが、その実数を把握するのは困難になります。

被害者の中には、カード規約違反が判明するのを恐れ、泣き寝入りするケースも多いと推測されます。

 

実際のトラブルの事例とは

クレジットカードの現金化をめぐって、さまざまなトラブルが起きています。

中には詐欺などの明白な犯罪行為に至る業者も少なくありません。現金化によるトラブルの事例として多いケースを以下に挙げてみました。

 

1)音信不通

「インターネットの広告の業者にカード番号、有効期限、セキュリティーコードを伝えたが、その後、一切の連絡がない」

連絡をしても担当者が不在で折り返し連絡すると言われるか、連絡しても全くつながらない場合もあります。

最悪の場合、ホームページも削除され、情報を伝えたカードの限度額に達するまで不正利用されるケースもあります。

 

2)過少融資

「現金化業者に指定された商品を購入して送ったが、言われた金額よりも低い金額しか入金されていない」

業者は商品の相場が急落したとか、指示した商品とは違うなどの理由を言うケースが多いです。

先物取引などと違い、家電や商品などには基準となる取引相場はありません。購入する商品の指示は証拠が残らないように、口頭で伝えるケースも要注意です。

 

3)費用請求

「現金化業者に指定された商品を購入して送ったが、手数料などを含めて納得できない費用負担を求められた」

業者の利益は、換金率になります。例えば100円の商品を80円で業者が買い取るとします。

業者が20円の儲けで、客は20円を負担することで成り立ちます。

これ以外に手数料、管理費などいかなる名目でも、費用負担をさせるのは悪徳業者の典型です。

 

4)誘導案件

「カードの現金化業者に融資を申し込んだら、カード情報を基に融資することを持ちかけられた。闇金のような感じがした」

最初からカードでの現金化をするつもりはなく、手っ取り早くお金を高利で貸し付ける違法業者の可能性があります。

2010年の改正貸金業法で、5000万円以上の純資産がなければ貸金業を営むことができなくなったため、違法な貸金業者が増加しています。

 

5)押し貸し

「現金化業者に連絡して融資を申し込んだら、身に覚えのない貸金業者らしきところからお金が振り込まれていた」

これも典型的な闇金タイプのケースです。現金化業者が違法な貸金業をしているか、顧客情報を違う貸金業者に流して手数料を得ている可能性があります。

法外な利息を要求してくるので、細心の注意が必要になります。

 

まとめ

クレジットカードの現金化業者は、十分なリサーチをしなければ、悪徳業者に当たる可能性が高くなります。

インターネットなどで、業者名を検索するなどして下調べをすることが大切です。

カードを複数枚所有しているなら、ショッピング枠の限度額が低いカードを使えば、リスクを下げることができます。

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