最優先するのは安全に換金できるということ
クレジットカードを使っての現金化は、いかにリスクを抑えて行うかに尽きます。リスクを完全にゼロにすることはできませんが、減らすことはできます。
ここでいうリスクとは、カード会社に知られることです。全カード会社は現金化を利用規約で「禁止」しているからです。
違法ではありませんが、かなりグレーゾーンだということを認識してください。
例えば現金化が発覚すると、強制的にカードを解約させられます。
この事実は最低でも5年間は、信用調査機関に残るので、意向、全カード会社で発行することができません。
住宅ローン、車のローン、消費者金融に至るまで、借り入れすること自体が困難になります。だからこそ、「安全」ということが最優先されます。
カード会社は、顧客の利用歴を常にモニタリングしています。
日本を代表するトップブランドの三井住友VISA、JCBなどは会員数がともに3,000万人以上います。その人数を全部監視できないので、コンピューター上で現金化の兆候をプログラミングして抽出。
以下のような利用時にアラート(警戒)マークがつき、コールセンターから利用者へ連絡が入る可能性があります。
【カード会社が着目する現金化の兆候】
- キャッシング枠がある場合、限度額を全て使っている
- 進学や転勤時期(4月、10月)以外に家電製品を複数回購入している
- 月収の3分の1を超える利用(海外旅行などを除き)が続いている
- 新幹線の回数券など換金性の高いチケットを大量に購入している
- 貴金属や高級腕時計の購入が続いている
個人属性や時期を間違わないように細心の注意を
自分で現金化するならまず、自らの個人属性を振り返りましょう。これをしっかり把握していないと、カード会社から照会の連絡が来た場合、回避することができません。
例えば新幹線沿線に居住する会社員が、1カ月に複数回の新幹線の回数券を購入するのは違和感がありません。しかし、主婦や学生ではアラートになってしまいます。
もう一つ大事なのは、利用する時期に大きな問題があります。
真夏にダウンジャケットを着るようなもので、不自然な時期に不自然な商品購入を避けることです。これらを念頭に置いて現金化するだけでも、リスクをかなり抑えることができます。
カード会社が利用の増加を見ている時期】
- 新生活に備えた2~4月、10月の転勤に備えた8~10月(内示期間)
- 年末年始に備えた消費が活性化する12月
- 大型連休となる4~5月
- 夏の休暇となる8月
つまり1年のうちの3分の2に当たる約9カ月間は、カード会社のチェックが甘くなる時期と言えます。
逆に6月、10~11月は消費が落ち込むので、この時期に高額商品などを購入するのは避けた方が無難です。
個人で行うカードの現金化をする前に最低限、頭の中に入れておいてください。「時期とタイミング」はかなり重要な項目になります。
個人で行う現金化はオークションサイトが最適
それでは、現金化の過程を見ていきましょう。新生活の時期となる2月某日に30万円相当の家電をカード決済しました。現金化するには、まずオークションサイトを使います。「ヤフオク!」を例にシミュレーションしてみましょう。
- 商品:家電A(購入額30万円)
- 諸費用:出品に伴うYahoo!プレミアム会員月額498円(税込)に登録
- 手数料:家電Aが27万円で落札された。落札額の8.64%=2万2,680円が手数料
- 手取り額:27万円-498円-2万2,680円=24万6,822円
- 換金率:82%
個人で行う現金化で82%ですので、好結果といえるでしょう。ちなみに現金化の業者では70~80%になります。もちろん、出品するまでの手間暇がかかります。厳密にいうと、発送にかかる段ボールなどの梱包費を加えると、80%とみておけばいいでしょう。
もちろん、オークションですので落札されないケースもあります。そんなリスクを考慮し、中でも安定して落札件数が多いのはデジタル一眼レフカメラに着目します。最近、落札されたケースを例にシミュレーションしました。
- 商品:キヤノンEOS5DマークⅢ(価格.comで最安値の24万8,284円で購入=送料込)
- 新品未使用として26万9,000円で落札された。入札数は19
- 手取り額:24万8,284円-498円-手数料2万856円=22万6,930円
- 換金率:91%
カメラは安定した人気があり、現金化には最適な商品です。家電と違い、趣味として老若男女を問わず愛好者も多く、年間で複数回購入しても、不自然ではありません。実際にカメラを転売して、一定の利益を挙げている人も大勢いるほどです。
まとめ
クレジットカードのショッピング枠の現金化は、個人属性とタイミングを間違わなければ、個人でも十分に行うことができます。
ちょっとした注意力があれば、ほぼ毎月のようにカードで現金化できるチャンスがあります。
ただし、よほどの商品知識やトレンド、マーケティング力がないと、換金率で100%超えは難しいでしょう。
自分で現金化をした方が、好条件で現金化出来る可能性が高いのがメリットですが、現金が手に入るまでにかかる時間や、手間がかかる事がデメリットとも言えます。なので現金化業者を利用する人が多いです。
現金化業者は多数の換金ルートを持ち、カード決済専門の業者を間に挟むケースが多いため、カード会社にバレる可能性がかなり少ないです。これが現金化業者を使う最大のメリットですが、カード情報が全て筒抜けになり、悪用される心配もありますので気をつけましょう。
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