それぞれの方法を簡単に解説
クレジットカードの現金化やキャッシングについて、詳しい方からすれば当たり前の内容かもしれませんが、まずは両者がそれぞれどのような方法を用いて行われるかについて見ていきます。
キャッシングを行っている主な会社は消費者金融や銀行ですが、それらの会社からお金を借り入れて、それに対して利息を付けて返済していくのがキャッシングです。「お金を借りて返す」という非常にシンプルな構造になっています。
続いてクレジットカードの現金化は、業者が指定する商品をクレジットカードで購入した後、その商品を業者に現金で購入してもらうことで現金を得る方法です。
クレジットカードのショッピング枠の残高が減る代わりに、その額相当(実際には手数料等を取られるので少し減ります)の現金を受け取ることができるので、クレジットカードの現金化という名前で呼ばれます。
両者で実際に行われている行為を確認
キャッシングでは先ほどご説明した通り、「業者からお金を借り入れる」という行為が行われています。
この際、キャッシングの利用者とキャッシング会社の間でやり取りされるものは「現金」だけです。
利用者は業者からお金を借りる、その後利用者は金利を上乗せして業者に返済をする。ただそれだけです。
これに対してクレジットカードの現金化では厳密には「お金を借り入れる」という行為は行われていません。
クレジットカードの現金化を取り扱っている業者と利用者の間でやり取りされるものは、「特定の商品」と「現金」です。業者はある特定の商品を欲しがっています。
それをクレジットカードで購入した利用者が、業者にその商品を売った対価として現金を受け取る、これがクレジットカードの現金化の仕組みです。
利用者はお金を借り入れたわけではないので、業者に対してお金を返済する必要はありません。
しかし、クレジットカードを利用して商品を購入しているので、購入代金をカード会社に支払う必要があります。
このように、お金を受け取る相手と返済する相手が異なるのがクレジットカードの現金化の特徴です。
キャッシングは「利用者」と「キャッシング業者」の間で「借り入れ」という形で「現金」がやり取りされる方法なのに対して、クレジットカードの現金化は「利用者」と「現金化の業者」の間で「商品の売買」という形で「現金」と「商品」がやり取りされる方法だと言えます。
行為自体が異なるので、守らなければならない法律も異なる
キャッシングとクレジットカードの現金化の違いを考える時には、「貸金業法」という法律が大きなキーワードになります。
キャッシングは利用者に対してお金を貸し付けるので、「貸金業」を営んでいることになります。貸金業を営んでいる業者のことを貸金業者と呼び、貸金業者が守らなければならない法律が、貸金業法となっています。
そしてこの貸金業法の中で制定されている、「総量規制」という規制が非常に重要なのです。
総量規制とは、貸金業者が利用者に対して貸し付けを行える金額の上限を定めた規制であり、「貸金業者が貸付けできる金額の上限は、申し込み者の年収の3分の1までとする」という内容になっています。
つまり、年収600万円の人が貸金業者で借り入れることのできる金額は200万円まで、ということになります。
もちろん、既に貸金業者から借り入れを行っている場合には、その残高も考慮に入れなければなりません。
年収600万円の人の場合でも、貸金業者からの借入残高が180万円あったとすれば、新たに借り入れることのできる金額は20万円しかないということになってしまいます。
この総量規制のせいで、希望金額通りの借り入れを行うことができない、ということも多々あります。
その点、クレジットカードの現金化であれば、そういった規制に縛られることはありません。
何せ表面上は個人と業者の間での売買行為でしかないのですから規制しようがありませんよね。
キャッシングを利用しすぎてもうこれ以上借り入れができないという状態であっても、クレジットカードの現金化であればそういった規制に関係なく、現金を調達することが可能です。
クレジットカードの現金化はいわば「最後の砦」のような存在でもあるのです。
キャッシングとクレジットカードの現金化の違いをまとめると
どちらも同じようなものとして語られている文章を時々見かけますが、実際は全く異なり両者に共通しているのは「すぐに現金を手にすることができる」といったことぐらいです。
特にクレジットカードの現金化は、もうこれ以上貸金業者から借り入れをすることができないというような人でも、利用できる現金調達の方法です。
この方法を覚えておけばいざという時に窮地を救ってくれる可能性もあると思いますので賢く利用するようにしましょう。
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