クレジットカード会社とクレジットカード加盟店、何が違うの？

加盟店、カード会社、利用の関係とは

クレジットカード会社の収益構造が、どうなっているのか気になりませんか。
カード利用者にとって知らなければ不利益にはなりませんが、仕組みを理解すると、今後のカードライフに役立ちます。

もちろん、クレジットカードを作る際やメインカードとの組み合わせにおいても、重要になってきます。
カード会社の立場は、カード会員が加盟店で購入した商品などの支払いを立て替え払いする形になり、カード会員の銀行口座等から引き落として、決済が完了します。

カード会社の収益は、商品代金の金額に応じた加盟店から支払われる手数料収入になります。

例えば1万円の商品をカード決済した場合、カード会員の指定口座から指定日に1万円がカード会社によって自動引き落としされます。
それだけでは、カード会社の収益にならないので、加盟店から手数料を取ります。
これが3％だとすると、加盟店が支払う300円がカード会社の収入になります。

加盟店がカード会社に支払う手数料は、業態によって手数料の大枠が決められています。

利用する客の見込み数によって、増減することが基本になります。
加えて、貸し倒れリスクなども考慮して小規模店、飲食店などは高めの手数料を設定しているケースが一般的です。

【加盟店がカード会社に支払う手数料の目安】

加盟店がカード会社に支払う手数料は、業態によって手数料の大枠が決められています。

加盟店にとって、クレジットカードを利用する客と現金払いの客とでは、当然のように利益が違ってきます。飲食店などの個人経営、手数料の高いバーやクラブなどでは、本音ではクレジットカードの支払いを好みません。このため、問題点も起きてくるのです。

加盟店が手数料分を上乗せして、支払いを請求してくるケースです。

これは、客側に支払いの義務はなく、カード会社が加盟店に禁止しています。契約違反となる行為です。

客にとっては毅然とした態度で、カード会社に通告する旨を伝えましょう。海外では支払う直前になって、金額を訂正する場合もあり、しっかり確認してからサインしましょう。

どのようなケースで、クレジットカードの利用を拒否されるのか事例で紹介していきます。

多いのは、「ディスカウント」事例です。集客や宣伝効果を狙った戦略の一環のため、利幅が非常に薄いか、採算を度外視して販売されるケースです。
さらに、国際ブランドの中でも手数料が高いため、敬遠されるパターンです。

5大国際ブランドのクレジットカードが使える、イタリア料理店のランチを食べた。

支払いの段階になって、店員から「ランチの時間帯はクレジットカードが使えない」と言われる。

店の言い分は「ランチは利益が少なく、ディナーに向けた集客を含めたサービスでしている。クレジットカードの手数料を支払うと、赤字になってしまう」。

X国に海外旅行に出かけた。VISA、Master、アメックス、ダイナースクラブが使える、現地の小さなブティックで気に入った洋服を見つけた。

早速、アメックスで購入しようとしたら、店員から「アメックスやダイナースは手数料が高いので、VISAかMasterで決済してほしい」と言われ、サブカードのVISAカードで決済した。

ケース1とケース２は、かなりの頻度で発生する問題です。

ケース1では、ランチ時間のみ現金支払いというアナウンスをしている場合もあります。

事前に分かっていればいいのですが、支払う段階で使えるカードが、店側の一方的な理由で使えないのは不親切になりますね。

この場合、カード会社に連絡して、店側を指導してもらうのが最良の方法です。

ケース2はVISAかMasterのいずれかのカードを所有していれば、大丈夫です。

この両国際ブランドのカードは、決済手数料が安く、加盟店側に好まれる傾向にあります。

世界中で使えない地域はほぼなく、この２大ブランドで世界中のクレジットカードを扱っている店舗の95％をカバーできます。

クレジットカードをスムーズに利用するには、総合的な知識を身につけておくことも一考です。

相手側（加盟店）の事情も知っておくと、いろいろ対処の仕方や未然防止策にもなります。
カード会社は、加盟店申請があった場合、基本的に否決することはありません。加盟店が増えるのは売り上げ増になりますから。

客側も用途に分けてカードを使うことが大切です。

高級ホテルチェーン、有名リゾート地、航空会社などでは、アメックスやダイナースクラブは使えます。
この2大国際ブランドは、旅行やエンターテインメント系で威力を発揮します。

VISAとMasterは日常生活のショッピングも含めて、オールラウンドで使えるので加盟店を選びません。