消費者金融を利用する時は、特性をしっかり理解して計画性を持つことが大切。

消費者金融とは

まず、消費者金融の特徴を見ていきましょう。

定義ですが、個人への金銭の貸し付け(小口融資)を行います。個人への無担保での融資事業をメインにする貸金業のことをいいます。つまり、不動産などの担保を差し出す必要がなく、審査を通過すると、お金を貸してくれる仕組みです。

審査の時間も最短では約30分というレベルで、手軽に借り入れができる機動力があります。

 

全国各地に拠点を設け、無人のATMも数多く、申し込みができるのも利点です。

最近はコンビニエンスストアとも提携し、店内のATMから出入金もできます。時間を気にすることなく利用できるため、利便性もあります。

例えば給料日前で、身内や知人の不幸があって、現金が必要な場合などには、便利な存在でもあります。

 

【消費者金融の主な特徴】

  • 審査にかかる時間が短い…1時間以内で融資を完了するケースも
  • 担保・保証人を用意する必要がない…このため、短時間での審査が可能
  • 店舗数が多い…有人、無人を含めて地方都市にも多く点在している

 

借り入れする金額は、一般的に10万~50万円の範囲になります。

少額の借り入れになるので、少ない必要書類で保証人などが必要ないのです。

身内に不幸があっても、この範囲内で収まりますよね。ただし、1社から50万円を超える借り入れ、他社を含めて総額で100万円を超える借り入れがあると、所得証明書が必要になります。会社員なら源泉徴収票、自営業者なら確定申告などの書類を提出しなければなりません。

 

信頼できる業者を見分ける術

実際に消費者金融を使うとき、どこの業者を選べばいいのでしょうか。

そんな疑問を持っている方も多いと思われます。大前提は違法な業者を避けることになります。

見分け方は簡単で、登録番号を確認することです。登録番号が明記されていない業者は、違法で闇金業者の可能性が高いといえます。

次に登録番号を確認後、実績を調べてみます。消費者金融の登録番号は以下のような仕組みになっています。

【消費者金融の登録番号の記載例】

<●●知事(●●)第●●●●号>

<●●財務局長(●●)第●●●●号>

※登録番号の知事とあるのは、営業所等が1つの都道府県内にある場合です。

財務局長は営業所等が複数の都道府県にまたがっている場合です。

テレビCMなどで展開している大手は、財務局登録になります。

 

登録番号の見方で注目すべきポイントは、1カ所だけです。(●●)のカッコ内の数字です。

この数字は、業者の登録の3年に一度の更新回数になります。(1)なら開業して3年未満、(2)なら少なくとも3年以上、6年未満の業者です。

登録を更新した回数を表すもので、数字が大きいほど実績がある業者で、優良である可能性が高いというわけです。

ちなみ、不動産会社も同じ制度で、やはり(●●)の部分が更新回数を表しています。

 

もちろん、登録番号だけで全てが分かるとまでは言い切れません。

しかし、お金を貸す業者に対しては、監督官庁でもある金融庁などがかなり厳しく監視し、罰則規定も厳格に運用しています。

建設業界、運輸業界、流通業界などもさまざまな規制がありますが、これらと比べものになりません。わずかな法的不適合があれば、すぐさま業務停止や登録抹消の処分が下されます。

このため、一度も登録を更新することなく、廃業する業者も多くあります。

 

消費者金融の大手各社

消費者金融は、全国展開している大手から、中小で経営している形態など多種多様です。

迅速な審査やサービスの提供、店舗数の多さでの機動性など、やはり大手が圧倒的に顧客を抱えているのが実情です。

次に大手の消費者金融5社を挙げました。

 

  • アイフル
  • アコム=三菱UFJフィナンシャル・グループ
  • プロミス=三井住友銀行グループ
  • モビット=三井住友銀行グループ
  • レイク=新生銀行

 

大手4社は業務提携した銀行の傘下に入っているのに対し、アイフルだけが単独で業務を行っています。

もともと、大手の消費者金融は、銀行との業務提携をしておらず、アイフルと同じように単独で業務を行っていました。

この流れが変わったのが2006年と2010年の改正貸金業法です。改正貸金業法は2006年が上限金利の大幅引き下げ、2010年が総量規制(消費者金融では年収の3分の1を超えて貸し付けできない)が施行され、消費者金融が大打撃を受けました。

 

淘汰(とうた)が進み、金融庁によると、2005年に約1万8000社あった財務局と都道府県知事を合わせた登録業者が、2011年には同じく2589社にまで激減。

この間、たった14%の業者しか生き残れませんでした。

このため、銀行の傘下に入って体力強化を図ることで、経営危機を回避しました。銀行傘下に入っていないアイフルは、経営基盤が盤石で体力があったことがうかがえます。

 

消費者金融を利用するデメリット

消費者金融は1970~80年代にかけて、「サラ金」と呼ばれていた負の時代があります。

主にサラリーマンに高利貸しをして、借金苦に追われた人たちが続出し、社会問題にまで発展した経緯があります。

巨額の過払い金問題など、多くの訴訟案件を抱えている旧武富士の問題もあり、サラ金に対するイメージが悪化。

現在の大手の中にも、過去に違法な取り立てをした過去があります。現在は各社でイメージ悪化を避けるため、消費者金融と名乗っています。

 

消費者金融を利用した場合、デメリットがあることも忘れてはなりません。

一度でも利用すれば、履歴として一生残ります。延滞や事故歴がなくても、個人属性の評価は大変悪くなります。

例えば住宅購入で銀行や信用金庫などで融資の審査を受けた場合、過去に消費者金融の利用歴があれば、審査に通らない可能性が高まります。

自動車ローン、教育ローンなど公的機関や銀行系の金融機関の審査も同様です。これらをしっかり頭に入れてください。

 

まとめ

今の消費者金融では、テレビCMにタレントを起用し、イメージ回復をしています。

しかし、消費者金融を利用する人の多くは、個人属性の高くない人たちがほとんどです。

人生で節目となる住宅購入、子どもの教育ローンなど、肝心なときに銀行からローンの承認がおりない可能性があります。

消費者金融は確かに便利で、助かる存在でもあります。その半面、大きなデメリットがあることも決して忘れないでください。

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