支払が増えても月々一定の返済額
リボ払いは、毎月の出費が増えても、支払額が一定になります。
買い物をしすぎて、翌月などにドーンと膨らんでしまったカード会社からの請求書。これに、腰を抜かした人も多いのではと思います。
しかし、リボ払いの支払いは事前に決められているので、一気に多額の請求がくることはないのです。
リボ払いなら、5,000円、1万円~と毎月の支払額を固定できるので、管理しやすいといえます。
大型家電を購入した直後に、身内の不幸があった場合、帰省費用などの出費が多額になり、翌月にまとまって請求がくることもあります。
手持ちのお金が少ない場合など、リボ払いが便利になることも出てきます。
【リボ払いの仕組み】
(3月テレビを購入7万円)→(12月身内の不幸で帰省した航空機代)6万円=計14万円+手数料の場合
▽支払い額 | 4月=6万5,000円 | 5月=6万円 | 11月=3万円 | 12月=9万円 |
---|---|---|---|---|
▽支払い回数 | 残り13回 | 残り12回 | 残り6回 | 残り18回 |
※支払い額(毎月5000円+手数料)
リボ払いは管理が大切
リボ払いは、通常のクレジットカードの利用よりも、きちんと管理をしなければなりません。
月々の支払いが一定ですので、大金を使っているという感覚が希薄になりがちです。気づけばあっという間に金を使っていた、というような事態になります。
月々の支払い額が一定額になるだけで、金利手数料がかかり、総支払額にすると、高くなるということを理解してください。
計算をしやすくするため、12万円のパソコンを月々1万円払いの計12回のリボ払いで決済した場合をシミュレーションします。
金利は、各社のリボ払いで最も多く取り入れている年率15%の金利に設定します。
- 1カ月目
12万円×1万円を返済→残り11万円…1回目の支払いは金利がかからない - 2カ月目
11万円×1.25%の金利=11万1,375円→1万円を返済→残り10万1,375円 - 13カ月目
既に12カ月目で12万円を返済→残りの金利分9,081円の返済で完了
つまり12万円のリボ払いでは、金利分9,081円をプラスした12万9,081円が総支払額になります。
この場合、12万円のパソコンの支払い期間中に、リボ払いをしなかったケースです。
この他にリボ払いをすると、支払い回数が増えて、金利の負担が大きくなります。実際、リボ払いによって支払いが滞ったケースは少なくありません。
リボ払いはポイント還元率が良い
リボ払いは、クレジットカード会社が得をして、利用者が金銭的に得をすることがありません。使い方を間違えると、多重債務状態に陥る危険性もあります。それではなぜ、リボ払いが注目されているのでしょうか。実はポイントの還元率に大きなメリットがあるからです。
通常のクレジットカードのポイント還元率は、0.5~1.0%ですが、リボ払い専用カードになると1.5%以上になります。例えば「DCカードJizile(ジザイル)」や「P-one Wiz」のポイント還元率は1.5%と高くなります。
リボ払いを利用すればするほどお得なシステムになっているのです。
とはいえ、金利手数料で相殺されるので、いくらポイント還元率が高くても…。当然、考えてしまいますが、金利手数料がかからない方法があるのです。
リボ払い専用カードの裏技とは
リボ払いのメリットとデメリットを併せ考えると、どうしても二の足を踏んでしまいます。
しかし、リボ払い専用のクレジットカードを通常のカードと同じように使う方法があるのです。
前述しましたが、1回目の支払いに金利がかからないことに着目します。
どういうことか説明します。
リボ払いの支払い回数を1回に設定すると、通常のカードと同じになります。1回払いに設定する方法は、カードを申し込む段階で1回の返済額をカードの利用限度額に設定すればいいのです。
10万円のカードの利用限度額なら10万円にします。10万円にすると、これ以内の金額でカードを利用すると、全て1回払いになって原則、金利がかかりません。通常のカード利用と同じですね。そうすると、高ポイントの還元率のメリットが受けられます。
ただし、ライフカードのように1回払いにしても、金利手数料がかかってくるケースがありますが、これでは意味がありません。
申し込みをする際、きっちと確認することが大切です。
まとめ
繰り返しますが、リボ払いは金銭管理をすることが不可欠です。
通常の支払いよりも、金利手数料が上乗せされた分、総支払額が増えてしまうからです。
リボ払いでショッピングを繰り返すと、最終的な返済回数が理解できなくなってしまいます。ただし、1回払いができて通常のカード利用ができるなら、高ポイント還元で利用者にとって大きなメリットがあります。
現状では1回払いができて、金利手数料のかからないリボ払い専用のカードは複数あります。
しかし、近年はクレジットカード会社もレギュレーションを変更し、リボ払い専用カードに制限をかける動きが、少なからず出てきました。
リボ専用カードで、得をしたいなら、早急に情報を収集して都合に合う最適な1枚を見つけてください。
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