個人情報の漏えいとは何か?
個人情報の漏えいとは、言葉通り、個人が持っているその人だけの情報が意図せずに第三者に知れ渡ってしまうことを言います。
具体例を言うと、名前だったり住所だったり、家族構成や携帯番号など、プライバシーに関わるような情報が外部に漏れてしまうことです。
よくある事例は、ネット上で不正アクセスが発生しクレジットカードなどの情報が抜き取られてしまったというものでしょうか。
「よくある事例」と言ってしまうと心配になってしまいますが、だからこそ自衛をしていく必要があるわけですね。
ネット社会…この影響で漏えいしてしまう場合も
よく耳にする、ツイッターで「有名人が○○に来た!」というのも、場合によっては個人情報の漏えいです。
記憶に新しいところだと、某有名人気俳優と有名人気女優が賃貸物件を探しにきたことをツイッターでネット上にアップしたことでしょうか。
この件は「賃貸料がいくらぐらいなのか?」という、あまり人に知られたくないような情報も掲載してしまったことで、さらに事態が大きくなったと言えます。
いずれにせよ、居住する可能性がある情報をネット上に広げてしまえば、プライバシーを公開されてしまったことになり、当然、漏えいをしてしまったと言えるでしょう。
漏えいしてしまった場合はどのような危険がある?
個人情報の漏えいがどういったものなのか?がある程度理解できると、続いて気になるのは「もし漏えいしてしまった場合は、どのような危険があるのか?」という点。
単純に個人情報が悪用される可能性があるという危険になります。
ただ、言葉で記載をしてしまうと、一見、大したことがないと感じてしまうところですが、何が起こるか分からない危険が潜んでいることをご理解ください。
例えば、クレジットカードの不正利用です。
クレジットカードの情報を知ることができるため、ネット上での買い物が簡単にできてしまうのです。
ネットショッピングでは、カード番号、有効期限、セキュリティ番号、暗証番号の入力が基本となりますが、サイトによってはログインさえできれば…カード番号と有効期限だけでできてしまう場合もあります。
悪用されるケースは、このように商品を購入し現金化をしてお金を騙し取るわけです。
蛇足ですが、昨今、クレジットカードには盗難保険が最初から付帯しています。
高額でない限り補償されるため最悪の事態は避けられるかと思うので、利用履歴はしっかりと確認をしておきましょう。
他にも、個人情報が闇取引され、その情報が世界の何処かで悪用されている場合もあります。
記憶に新しいところだと、育児・教育で有名な企業(トラのキャラクターで有名)で、個人情報が漏えいしました。
これは、会員登録されている情報である、住所、家族構成、電話番号などが漏れてしまったというものです。
このとき「家族構成が漏れてしまったため、小さなお子様がいるとバレてしまい…結果、急に教育関連などの教材セールスが来るようになった」という被害も。
これは、あくまで一例であり、どのように悪用されるか?は正直なところ、分からないのが現状です。
だからこそ、危険ということも言えるかと思います。
プライバシーも漏れてしまうため精神的な苦痛も!?
ここまで「危険性」について触れてきましたが、別の意味でも個人情報漏えいには怖さがあります。
それが、精神的なものです。
例えば、大手ネットショッピングサイトで情報が漏えいしてしまったとしましょう。
このとき、クレジットカードの情報や住所はもちろんのこと「購入履歴」も漏れてしまったらどのように感じますか?
人によっては、絶対に知られたくないような購入履歴もあることでしょう。
この情報を、どこかで誰かも知らない人間に見らてしまっていると思うと、気分の良いもではありません。
つまり、個人情報の漏えいは、このようなリスクも抱えているわけですね。
漏えいしてしまったときの対処方法は?
どのような情報が漏れてしまったか?で対処方法は異なります。
したがって、まず対処すべき内容は「現状を把握する」ということから始まります。
一例を挙げると…クレジットカードの情報が漏れてしまった場合。
この場合は、直ちに利用停止の旨をクレジットカード会社へ伝え再発行の手続きを取ります。
また、過去の利用履歴をしっかりとチェックをして問題がないか?を確認します。
問題があれば、直ぐに被害届を警察に提出しクレジットカードに付帯している盗難保険で補償をしてもらうことが、対処方法となります。
住所も漏えいしてしまった場合は…正直なところ、何が起きるか分かりません。
もし一人暮らしの場合(特に女性)は、家の施錠をしっかりとするなど「セキュリティ面を強化」なども挙げられます。
個人情報によって、生活スタイルも見抜けることができる場合もあるため、空いた時間を見計らって空き巣に入られてしまう場合もあるのです。
これは極端な例になってはしまいますが、このような危険性もあるため、セキュリティ強化で対処していくほかありません。
他にも、ネット上で情報が漏えいをしてしまったのであれば、IDやパスワードの全てを変更するという対処方法も。
銀行の口座番号なども漏れてしまった場合は、通帳記帳をして身に覚えのないお金の動きがあるか?などのチェックも必要となってきます。
繰り返しになりますが、このように対処方法はケース・バイ・ケースとなっています。
したがって、大切なことはしっかりと現状を把握し、適切な対処をしていくことです。
そもそも個人情報漏えいの対策方法は?
対処するという状況になる前に防ぐことができたら、それはそれで越したことはありません。
ということで、ここでは、個人情報漏えいを防ぐための方法を紹介していきます。
- ネット上ではむやみやたらに個人情報を入力しない(必要最低限)
- IDやパスワードは頻繁に変更する
- セキュリティソフトを導入する(パソコンからの漏えい)
- 個人情報が記載されている書類などはシュレッダーにかける
- 企業として個人情報漏えいに対して高い意識をもっているか?(ネットショップなど特に重要)
- 企業として漏えい発生時にしっかりと対処ができる組織づくりになっているか?を確認
このようなところでしょうか。
言ってしまうと、実践するには中々ハードルが高い項目もあります。
特に、客として企業が提供しているサービスを利用するとき、その業者が個人情報漏えいに対してしっかりと取り組んでいるのか?などは見ることができません。
したがって、判断が難しいのも事実なのです。
しかし、こういった面をしっかりと対策していくことによって、自分自身を守ることができるわけですから、ただただ「頑張って実施しましょう」としか伝えることができません。
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